京都大学 舞鶴水産実験所 魚類標本

2.魚類標本

所蔵標本

Holotype_Sebastes_nudus

Sebastes nudusのホロタイプ

 

京都大学の魚類標本コレクションは、フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所の水産生物標本館(京都府舞鶴市)、および総合博物館(京都府京都市)の収蔵庫に保管されています。本学の初代農学部水産学科教授であった松原喜代松博士(1907-1968)の時代から集められた標本、30万点以上、3000種がFAKUというアクロニムのもとに保管されており、国内外の魚類の系統学・分類学的研究を支えてきました。

Paratype_Ricuzenius_toyamensis

Ricuzenius toyamensisのパラタイプ

標本はFAKU60000〜100000、およびFAKU200000〜が京都市内の総合博物館に、それ以外の標本は舞鶴市内の舞鶴水産実験所に保管されています。また、一部の標本については遺伝子分析用の筋肉組織も利用可能です。舞鶴水産実験所には、主に日本近海の種を中心に、1000種以上、5000ロット以上が冷凍保管されています。

魚類標本コレクションの歴史に関する詳しいことはこちら(英語、PDF、1.2M)からご覧いただけます。

訪問を希望される方へ

舞鶴水産実験所、および総合博物館に保管されているFAKU魚類標本を、研究目的で使用されることを希望される方は、担当者(甲斐嘉晃:mebaru@kais.kyoto-u.ac.jp)までご連絡ください。舞鶴の訪問をご希望の方は、少なくとも訪問1ヶ月前までに、総合博物館の訪問ご希望の方は2ヶ月前までに連絡をお願いいたします。総合博物館では、甲斐からの紹介を受けての訪問・利用となります。
舞鶴水産実験所では宿泊施設も利用可能ですので、ご希望の場合は併せてご連絡ください。

標本の借用について

FAKU魚類標本の借用を希望される方は、目的、標本番号などを上記担当者までご連絡ください。標本使用は研究目的に限ります。遺伝子分析用の筋肉組織については、必要量を提供します。総合博物館の魚類標本の借用についても甲斐までご相談下さい。解剖などを行う場合は事前に許可を得てください。学生の標本借用は、必ず指導教官を通してご連絡ください。
FAKUの標本を利用して研究成果を発表した場合、また、DNAの塩基配列を決定した場合にはDDBJ/EMBL/GenbankにFAKUの標本番号とともに登録し、その旨を担当者までご連絡ください。