舞鶴水産実験所 研究

2.研究活動

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魚類テレメトリー国際会議

2017年6月20日(火)~23日(金)オーストラリアのケアンズ市で開催された魚類テレメトリー国際会議(The 4th International Conference on Fish Telemetry)に当実験所から澤田助教が参加しました。この会議は今回が4回目の開催となるもので、発信機を海洋生物に取り付け、生物の位置やその周囲の情報を得ることのできるテレメトリーの手法に関する多数の研究発表が行われました。
澤田助教はバイオテレメトリーにより解析したマナマコの夏眠場所について発表しました。情報学研究科の三田村准教授とその卒業生の古川さんが中心となってまとめた成果であり、フィールド研の荒井教授と市川准教授および当実験所の益田准教授と山下教授との共同発表でした。「ほとんど動かないナマコに発信機をつけること自体が面白い」とのコメントが寄せられ、澤田助教の印象に残ったそうです。これからもテレメトリーの手法を応用することにより、資源管理に役立つ、面白い知見が出てくることを期待したいです。

写真1(左):澤田助教の発表の様子
写真2(右):休憩時間にはフルーツとケーキ
20170620ケアンズ写真120170622ケアンズ写真2

「舞鶴」合同セミナー

2017年2月22日(水)舞鶴水産実験所において合同セミナーが開催されました。この合同セミナーは舞鶴水産実験所が京都大学農学研究科の海洋生物増殖学分野と海洋生物環境学分野の協力のもと実施しているものです.今年も福井県立大学の富永先生と杉本先生が多数の学生とともに参加して下さり、また、京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所の皆さんがテレビ会議システムにより参加して下さりました。4回生が卒業研究の成果を口頭発表した後、学生と教員が多様な視点から意見を出して議論を深めました。4時間に及んだセミナーの後は、バスで懇親会の会場へ移動し、地元食材を使用した料理と飲物を楽しみながら、研究室の垣根を越えて様々な話に花を咲かせました。

なお、発表者と所属、演題は以下の通りです。

上原慧哉(海洋生物環境)「 沖縄本島近海のジュゴンの分布、移動速度及び行動圏の個体間比較と季節変動 」(写真1:上段左端)
世古将太郎(海洋生物環境)「 バイオテレメトリーによるイセエビの行動追跡の試み 」(写真2:上段左中)
田中佑一(海洋生物環境)「 静止海色衛星を用いた紀伊水道への外洋水及び内海水の流入の可視化 」(写真3:上段右中)
竹内 優(福県大)「 一次生産者と固着性二枚貝の安定同位体比分析による海底湧水環境の評価 」(写真4:上段右端)
西村碩教(福県大)「 大分県猪串湾における海底湧水の空間分布と湧出量の評価 」
平井タケル(福県大)「 環境トレーサーを用いた日本海側の成層火山地域における大気沈着窒素の動態評価 」(写真5:下段左端)
柿本貴広(海洋生物増殖)「 ヒラメ着色型黒化の個体差をコルチゾル分泌と卵の由来から説明する試み 」(写真6:下段左中)
佐々木祝嗣(海洋生物増殖)「 有明海におけるエツCoilia nasusの保全遺伝学的研究 」(写真7:下段右中)
矢谷 遼(福県大)「 PITタグを用いたカジカ大卵型の移動生態 」
大橋慎治(福県大)「 マイクロサテライトDNAマーカーを用いた福井県内アユカケ(Cottus kazika)の遺伝的集団構造の解明 」
20170222舞鶴合同セミナー1 上原君20170222舞鶴合同セミナー2 世古君20170222舞鶴合同セミナー3 田中君20170222舞鶴合同セミナー4 竹内君20170222舞鶴合同セミナー5 平井君20170222舞鶴合同セミナー6 柿本君20170222舞鶴合同セミナー7 佐々木君20170222舞鶴合同セミナー8 懇親会

修士論文発表会

2017年2月15日(水)京都大学農学部総合館において農学研究科応用生物科学専攻の修士論文発表会が開催されました。舞鶴水産実験所から応援に駆けつけた教員と学生が見守る中、渡邉匠君が日頃の研究成果を発表しました。皆さん大変お疲れさまでした。

渡邊匠「環境エンリッチメントによる放流用稚魚の行動特性の改善」
20170215修士論文発表会120170215修士論文発表会2

合同セミナー

2016年11月14日(月)今年度1回目の合同セミナーが京都大学農学部総合館において開催されました。この合同セミナーは京都大学農学研究科の海洋生物増殖学分野と海洋生物環境学分野が舞鶴水産実験所と協同で実施しているものです。今回は京都大学フィールド科学教育研究センターの瀬戸臨海実験所と山下研究室(地球環境学堂)も参加し、それぞれの研究室の代表者が日頃の研究成果を発表しました。海洋生物増殖学分野の田川先生の司会のもと、質疑応答では教員ばかりでなく学生からも鋭い指摘や建設的な意見が出されました。セミナー後は居酒屋に移動し、各々が思い思いの話題に花を咲かせました。今回も研究室の垣根を越えて情報を交換し、親睦を深める良い機会になりました。

なお、発表者と所属、演題は以下の通りです。

村上弘章(舞鶴水産実験所)「環境DNAを用いた海産魚類の資源量推定技術の確立のための基礎研究」(写真左端)
吉川晟弘(瀬戸臨海実験所)「インド‐西太平洋域に生息するヨコバサミ属の系統関係と、イソヨコバサミの集団遺伝学」(写真左中)
神崎東子(海洋生物環境学分野)「大分県国東半島における森里海連環 -土地利用の違いが河川生物に及ぼす影響-」
中田訓彰(海洋生物増殖学分野)「水槽底面の凹凸及び色がヒラメ着色型黒化に及ぼす影響」(写真右中)
Omweri Ooga Justus(山下研究室)「Seasonality and occurrence of the dominant mysid Neomysis awatschensis (Brandt 1851) in the Yura River estuary, central Japan」(写真右端)
20161114合同セミナー120161114合同セミナー220161114合同セミナー320161114合同セミナー4

「舞鶴」合同セミナー

2016年2月23日(火)舞鶴水産実験所において合同セミナーが開催されました。この合同セミナーは京都大学農学研究科の海洋生物増殖学分野と海洋生物 環境学分野が舞鶴水産実験所と協力して実施しているものです.今回は福井県立大学の富永先生が多数の学生とともに参加して下さり、また、京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所の皆さんがテレビ会議システムにより参加して下さりました。学部4回生11名が卒業研究の成果を発表し、質疑応答を行いました。海洋環境学と海洋生物学に関する幅広い話題が提供され、研究室の垣根を越えて様々な意見が交わされ、4時間に及ぶ発表会が終了しました。舞鶴市内のレストランにおける懇親会では、美味しい料理を楽しみながら思い思いの話題に花を咲かせ、親睦を深めることができました。

なお、発表者と所属、演題は以下の通りです。

松田直往(海洋生物増殖学)「コルチゾルおよび黒色素胞刺激ホルモンの投与がヒラメ着色型黒化に及ぼす影響」(写真1:上段左端)
大戸夢木(海洋生物増殖学)「舞鶴市伊佐津川のハゼ科魚類における生息場所利用とこれに関わる環境要因」(写真2:上段左中)
山田雄志(海洋生物増殖学)「東北地方太平洋沖地震により新規形成された塩性湿地の仔稚魚相」(写真3:上段右中)
相田城之介(福県大)「北潟湖の塩分上昇がブルーギルLepomis macrochirusの個体数動態へ及ぼす影響」(写真4:上段右端)
中尾智行(福県大)「耳石微量元素を用いた九頭竜川産サクラマスの回遊履歴調査」(写真5:中段左端)
安江功明(海洋生物環境学)「十和田湖におけるヒメマスの鉛直移動の日周・季節変動解析」(写真6:中段左中)
鈴木勇人(海洋生物環境学)「産卵北限域におけるスズキ仔稚魚の初期減耗要因に関する研究」
水嶋亨(福県大)「ウツセミカジカの耳石観察法と着底輪の検討」(写真7:中段右中)
生田健吾(海洋生物環境学)「山形県鳥海山沿岸における海底湧水の定量化と低次生産への影響評価」(写真8:中段右端)
理塀隆人(福県大)「夏季の大分県国東半島における河川水中の窒素・リンの動態  ~森と里の影響に着目して~」(写真9:下段左端)
山崎大輔(福県大)「小浜湾東部海域における底層水ラドン濃度の空間分布調査」(写真10:下段左中)
懇親会(写真11:下段右中)
20160223舞鶴合同セミナー1 松田直往20160223舞鶴合同セミナー2 大戸夢木20160223舞鶴合同セミナー3 山田雄志20160223舞鶴合同セミナー4 相田城之介20160223舞鶴合同セミナー5 中尾智行20160223舞鶴合同セミナー6 安江功明20160223舞鶴合同セミナー7 水嶋享20160223舞鶴合同セミナー8 生田健吾20160223舞鶴合同セミナー9 理塀隆人20160223舞鶴合同セミナー10 山崎大輔20160223舞鶴合同セミナー11 懇親会

ワシントン大学 標本調査

2015年12月7日(月)~11日(金)、三澤君(博士課程1年)が魚類標本を調査するためにシアトルのワシントン大学水産学部内にあるバーク博物館魚類部門 (http://www.burkemuseum.org/)を訪問しました。ワシントン大学にはベーリング海やアラスカ湾から採集された標本が多数所蔵されており、日本周辺海域を含む北太平洋産の魚類の分類や分布を明らかにする上で非常に重要なコレクションです。今回の調査ではメバル科魚類やガンギエイ科魚類の標本を観察し、今後の研究を進めるにあたり重要な知見が得ることができました。
写真1(左):標本庫のある建物
写真2(左中):メバル科魚類の標本
写真3(右中):ガンギエイ科魚類の標本
写真4(右):ワシントン大学連携研究者のJames W. Orr博士と三澤君
20151211UW建物写真20151210メバル科写真20151210 ガンギエイ科写真20151212 Orrさん写真

合同セミナー

2015年11月24日(火)京都大学農学部において今年度1回目の合同セミナーが開催されました。この合同セミナーは舞鶴水産実験所と農学研究科の2研究室(海洋生物環境学分野、海洋生物増殖学分野)および瀬戸臨海実験所のメンバーが一堂に会し、海洋生物や海洋環境に関する研究を発表して情報を交換する貴重な機会です。日頃の研究成果が発表され、研究室の垣根を越えて様々な意見が寄せられました。セミナー終了後は懇親会で議論を続けたり、親睦を深めたりして楽しみました。なお、講演者と演題は以下の通りでした。
曽我部共生(海洋生物環境学分野 修士2回生) 「丹後海舞鶴湾におけるスズキ仔稚魚の成育場の利用特性」
加賀谷勝史(瀬戸臨海実験所 特定助教) 「ばね駆動型運動の速度調節機構」
長縄秀俊(瀬戸臨海実験所 博士1回生) 「いまバイカル湖の沿岸生態系で起こっていること」
山崎哲也(舞鶴水産実験所 博士1回生) 「丹後海の底生動物群集」
東海林明(海洋生物増殖学分野 博士3回生) 「アバチャン(クサウオ科)の分類学的・系統地理学的研究」
20151124合同セミナー120151124合同セミナー220151124合同セミナー320151124合同セミナー4

「おいしい、安全な、地球にやさしい水産物-エコラベルのはなし-」

2015年11月14日(土)水産海洋学会の第5回日本海研究集会として「おいしい、安全な、地球にやさしい水産物-エコラベルのはなし-」が舞鶴西総合会館において開催されました。舞鶴水産実験所の山下教授が企画し、益田准教授が司会を務め、実験所関係者が大勢参加しました。水産物のエコラベルについて様々な視点から最新の話題が提供され、大変有意義な研究集会になりました。なお、講演者と演題は以下の通りでした。

吉野 章(京都大学地球環境学堂) 「ブランドとしての認証制度」 (写真左端)
鈴木 允(MSC日本事務所) 「持続可能な漁業とMSC認証」 (写真左中)
山崎 淳(京都府海洋センター) 「京都府底曳網の資源管理とエコラベル」 (写真右中)
大元鈴子(総合地球環境学研究所) 「エコラベルの読み方」 (写真右端)
20151114吉野先生講演20151114鈴木先生講演20151114山崎先生講演20151114大元先生講演

2015年度日本魚類学会年会

2015年9月4日(金) 5日(土)日本魚類学会年会が奈良県の近畿大学農学部で開催され、 当実験所の魚類分類学グループから4名が参加しました (甲斐助教、田城研究員、 三澤、岡崎)。今回の年会では淡水魚の分類や生態、保全に関する発表が多かったのが印象的でした。 また、最近話題の「近大マグロ」が振舞われた懇親会も大いに盛り上がり、たいへん充実した年会となりました。なお、実験所メンバーが含まれた研究発表は下記の通りです。

甲斐嘉晃・山中智之 「津軽海峡付近におけるキンカジカとニホンキンカジカの交雑帯の存在」
田城文人・髙見宗広 「南日本太平洋の深海底から得られたホラアナゴ科リュウキュウホラアナゴ属の1未同定種」
三澤 遼・遠藤広光 「ガンギエイ科コモンカスベにみられる色彩と外部形態の差異」
亀甲武志・片岡佳孝・菅原和宏・石崎大介・吉岡 剛・桑原雅之・井口恵一朗・甲斐嘉晃・中山耕至 「琵琶湖流入河川姉川水系支流のナガレモンイワナの遺伝的特徴」
吉川 茜・中山耕至・甲斐嘉晃・中坊 徹次 「北太平洋産ユメカサゴ属魚類の遺伝的集団構造
」
亀甲武志・石﨑大介・淀 太我・間野静雄・桑村邦彦・藤岡康弘・甲斐嘉晃 
「ホンモロコの耳石日周輪の確認」
東海林 明・甲斐嘉晃・上田祐司・濱津友紀・伊藤正木・中坊徹次 「日本海におけるアバチャン(カジカ亜目:クサウオ科)赤色斑紋型の遺伝的特徴」
篠原現人・片山英里・田城文人 「日本海から採集されたカグラザメ(カグラザメ目:カグラザメ科)の大型標本」

写真1(左):ポスター発表を行う三澤君
写真2(右):懇親会で振る舞われた近大マグロ
20150905三澤君ポスター発表150905近大マグロ

調査船「平安丸」による桁網調査

2015年6月から7月にかけて京都府農林水産技術センター海洋センター(以下、海洋センター)が実施した海洋調査船「平安丸」の桁網調査(写真1~写真4)に当実験所の魚類分類学グループ(甲斐助教,PD田城,D1三澤)が参加しました。

本調査は京都府沖のカレイ類の生態や資源状況、漁場内における底生生物のモニタリング等に関する研究の一環で実施されており、京都府の底曳網漁業に大きく貢献しています〔詳細は海洋センターホームページ(http://www.pref.kyoto.jp/kaiyo/index.html)をご参照下さい〕。調査では大型桁網(写真2)を用いて若狭湾の水深約100~300 mを曳網し、採集生物の分析(種同定,重量,体長組成,年齢組成等)を行います。メインターゲットとなるカレイ類(写真5)の他にも様々な魚類が混獲されるため、数年前より甲斐助教が調査に参加し、珍しい魚種(いわゆる“お宝”)を採集してきました。2009年に甲斐助教らが発表した新種ニホンキンカジカCottiusculus nihonkaiensisの記載論文においても、海洋センター実施の桁網調査で採集された標本が多数使用されています(写真6)。今年から実験所にD1の三澤君が加わり、彼の研究対象であるガンギエイ類がたくさん獲れるということで、今年も海洋センターの皆様にご協力いただきました。甲斐&三澤もしくは田城&三澤コンビで計4回乗船し、なんと80個体以上ものガンギエイDipturus kwangtungensisを入手することができました(写真7)。ガンギエイの他にも新たな研究に繋がりそうな魚類がいくつか獲れたので実験所の所蔵標本(FAKUコレクション)として登録し、今後詳細に分析していく予定です(写真8)。

本調査に参加するにあたり、京都府農林水産技術センター海洋センターの山﨑所長、海洋調査部の岩尾様、宮嶋様、野口様、ならびに「平安丸」の宇野船長をはじめとする乗組員の皆様から多大なるご協力を得ました。この場をお借りして御礼申し上げます。

写真1(上段左端):京都府海洋調査船「平安丸」
写真2(上段左中):投網直前(調査は昼間と夜間に分かれて行われました)
写真3(上段右中):揚網中(とっても楽しげな三澤君)
写真4(上段右端):選別台(種選別&”お宝”探しが始まります)
写真5(下段左端):ヒレグロGlyptocephalus stelleri(変態前後)
写真6(下段左中):ニホンキンカジカCottiusculus nihonkaiensis Kai and Nakabo, 2009
写真7(下段右中):ガンギエイDipturus kwangtungensis
写真8(下段右端):サイウオ属の一種Bregmaceros sp.
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20150610平安丸桁網調査120150610平安丸桁網調査220150622平安丸桁網調査320150611平安丸桁網調査420150619ヒレグロ20150719ニホンキンカジカ20150703ガンギエイ20150715サイウオ属の1種

「舞鶴」合同セミナー

2015年2月24日(火)舞鶴水産実験所において合同セミナーが開催されました。この合同セミナーは京都大学農学研究科の海洋生物増殖学分野と海洋生物環境学分野が舞鶴水産実験所と協力して年3回実施しているものです.今年度3回目となる今回は福井県立大学の富永修教授と鳥取環境大学の吉永郁生教授も学生を伴って参加して下さいました。学部4回生10名が卒業研究の成果を発表し、質疑応答を行いました。全体を通し、卒業研究とは思えないほど充実した内容であったため、厳しい指摘がなされたり、議論が白熱したりする場面もありました。3時間半に及んだ発表会の後、レストランに会場を移し、懇親会が開かれました。舞鶴の海の幸を中心とした料理と各種の飲み物を楽しみながら、思い思いの話題に花を咲かせ、親睦を深めることができました。
発表者と所属および演題は以下の通りです。また、写真は発表の順にしたがい上段左端から並べてあります。

橋口峻也 (京都大学4回生、海洋生物環境学分野) 「国東半島河川の流域特性が河川水質に及ぼす影響」
松村圭高 (京都大学4回生、海洋生物環境学分野) 「七尾湾の基礎生産構造への湾外水流入の影響」
山本一毅 (京都大学4回生、海洋生物増殖学分野) 「砂敷水槽によるヒラメ着色型黒化防除の機構-ストレス応答ホルモンと外部環境刺激」
渡邊裕太 (京都大学4回生、海洋生物増殖学分野) 「自家移植鱗周辺の形態観察によるヒラメ無眼側黒化の拡大機構」
吉川 茜 (京都大学4回生、海洋生物増殖学分野) 「北太平洋産ユメカサゴ属3種の形態的特徴と分布」
今中 月 (福井県立大学4回生) 「福井県三方湖における浮葉植物ヒシの異常繁茂期と減少期の生産構造比較」
北川勝博 (福井県立大学4回生) 「山形県沿岸における海底湧水環境と一時生産速度」
熊谷 基 (福井県立大学4回生) 「福井県内河川における河川横断構造物が底生魚類の生息密度・分布に与える影響」
堀部七海 (福井県立大学4回生) 「炭素安定同位体比分析によるアサリ貝殻中の地下水シグナル検出」
大宮健司 (福井県立大学4回生) 「小浜湾沿岸域における塩水性地下水流出による栄養塩輸送量の評価」
20150224舞鶴合同セミナー1 会場20150224舞鶴合同セミナー2 橋口峻也20150224舞鶴合同セミナー3 松村圭高20150224舞鶴合同セミナー4 山本一毅20150224舞鶴合同セミナー5 渡邊裕太20150224舞鶴合同セミナー6 吉川茜20150224舞鶴合同セミナー7 今中月20150224舞鶴合同セミナー8 北川勝博20150224舞鶴合同セミナー9 熊谷基20150224舞鶴合同セミナー10 堀部七海20150224舞鶴合同セミナー11 大宮健司20150224舞鶴合同セミナー12 懇親会

修士論文発表会

2015年2月10日(火)京都大学農学部総合館において農学研究科応用生物科学専攻の修士論文発表会が開催されました。京都府北部では8日(日)の夜から雪が降り続いていたため、舞鶴から京都への移動は普段以上に大変な状況でしたが、舞鶴水産実験所所属の4人は余裕をもって現地入りすることができました.舞鶴水産実験所の教職員や学生が見守る中、4人はそれぞれ12分間の研究発表と3分間の質疑応答を無事に終えることができました。発表練習会の反省を活かし、研究成果を分かり易く紹介するように工夫された良い発表でした。発表会終了後、山下教授の提案により川端御池付近の居酒屋において慰労会が開かれました。なお、発表者と演題は以下の通りです。皆さんお疲れ様でした。

酒見幹太(写真左端) 「マナマコの初期摂餌生態に関する研究」
井上 博(写真左中) 「丹後海におけるEcopathモデルの構築」
山口真以(写真右中) 「マナマコの活動性と各種刺激に対する反応性」
山崎哲也(写真右端) 「丹後海における堆積有機物の動態と多毛類による利用」

20150210酒見幹太修論発表20150210井上博修論発表20150210山口真以修論発表20150210山崎哲也修論発表

田城研究員がタイを訪問

2014年12月1日(月)~11日(木)に田城研究員がアンダマン海魚類相調査に参加するためタイを訪問しました。
以下、田城研究員による報告です。

本調査はタイ国立科博(National Science Museum of Thailand)と北海道大学総合博物館との共同研究の一環で実施され、私も調査員として市場採集やフィールド採集を行いました。今回採集した魚類標本はタイ国立科博に所蔵され、北海道大学が中心となって精査されていく予定です。なお、調査の途中には、Ranong地方に立地するカセサート大学の臨海実験所(Andaman Coastal Research Station For Development, Kasetsart University)を訪問し、現地のフィールド実習(Summer School)の様子などもうかがってきました。こちらの臨海実験所は2004年スマトラ沖地震の津波で甚大な被害を負った機関でもあり、後世に向けてその概要を冊子にまとめるとともに、被害建物を当時のまま保存しています。

写真(左端):魚市場の風景。仕分け中に少しお邪魔してサンプルをいただきました。
写真(左中):地曳網を抱えながら広大な砂浜を歩いて移動します。気が付いたら数km歩いていました。
写真(右中):カセサート大学臨海実験所の新しい建物。災害時に避難しやすいよう、屋上まで緩やかなスロープが続く。
写真(右端):カセサート大学臨海実験所がまとめた津波被害についての冊子。
141206タイ魚市場141206タイ砂浜141207カセサート大学臨海実験所141207津波被害の冊子

「環境」合同セミナー

2014年11月27日(木)京都大学農学部において今年度2回目の合同セミナーが開催されました。このセミナーは舞鶴水産実験所と農学部の海洋生物増殖学分野および海洋生物環境学分野の3研究室のメンバーが一堂に会し、研究室の垣根を越えて交流を深める貴重な機会です。今回は海洋生物環境学分野が主催し、フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所のメンバーも参加して、4研究室の代表者が研究発表を行いました。瀬戸臨海実験所の参加により理学部的な視点が加わり、これまで以上に活発な議論が行われた印象でした。セミナー終了後、農学部近くの居酒屋で懇親会が開かれ、料理と飲物を楽しみながら親睦を深めました。

小泉智弘(瀬戸臨海実験所 博士2回生) 「ハクセンシオマネキ(Uca lactea)の巣穴をめぐる雄間競争、および繁殖期の放浪雄増加」
山口真以(舞鶴水産実験所 修士2回生) 「マナマコは何故カキ殻を好むのか?」
大杉樹里(海洋生物増殖学分野 修士1回生) 「飼育下タラバガニ幼生にみられた形態異常と生残の関連性」
原田浩太朗(海洋生物環境学分野 修士2回生) 「日本海側の内湾における海底の富栄養化とマクロベントスへの影響」

生物地球化学研究会 特別セッション「森里海連環学:木文化プロジェクト」

2014年10月24日(金)生物地球化学研究会の特別セッション「森里海連環学:木文化プロジェクト」が舞鶴水産実験所において開催されました。吉岡センター長が企画された生物地球化学研究会の現地セッション(10月24~26日)の幕開けとして、2009~2013年度に由良川(京都府)と仁淀川(高知県)を舞台に展開された「森里海連環学による地域循環木文化社会創出事業(木文化プロジェクト)」の成果が紹介されました。また、特別セッションに先立ち、益田所長が舞鶴水産実験所の紹介を行いました。生物地球化学を専門とする参加者から様々な質問や意見が寄せられ、有意義な特別セッションになりました。東舞鶴駅近くの居酒屋に場所を移し、生物地球化学研究会の役員会と懇親会が開かれ、参加者は舞鶴産の魚介類を堪能することができました。
特別セッションの講演者と演題は次の通りです。
吉岡崇仁(京都大学フィールド科学教育研究センター) 「森里海連環学:木文化プロジェクト」
福島慶太郎(首都大学東京都市環境学部) 「森林攪乱・土地利用変化が河口域の栄養塩濃度に与える影響」
安佛かおり(京都大学森里海連環学教育ユニット) 「由良川河口から丹後海における基礎生産構造」
鈴木啓太(京都大学フィールド科学教育研究センター) 「沿岸性魚類スズキにおける河川・河口域の重要性」
大川智船(株式会社自然産業研究所) 「森林資源利用に対する流域の人々の意識-京都府由良川・高知県仁淀川をフィールドに」
20141024生物地球化学研究会益田所長説明20141024生物地球化学研究会吉岡センター長発表20141024生物地球化学研究会鈴木助教発表20141024生物地球科学研究会懇親会

KOFFST International Conference 2014

2014年7月2日(水)に韓国釜山でKOFFST(韓国の水産・海洋系学会の連合学会)国際会議が開催されました。甲斐助教が参加し、ダンゴウオ科魚類に関する話題提供を行いました。また、実験所OBの陳柄善さんも参加されており、甲斐助教は陳さんと久しぶりに話すことができました。翌7月3日(木)には、韓国魚類学会の主催により、群山のMarine Biodiversity Instituteで魚類の標本管理に関する国際シンポジウムが開かれました。甲斐助教が”Fish Collection Building in Kyoto University: Present Status”という題で招待講演を行いました。主にアジア方面の魚類研究者と交流を深めることができたそうです。
140702甲斐助教韓国訪問140703甲斐助教韓国訪問

「増殖」合同セミナー

2014年5月28日(水)京都大学フィールド科学教育研究センターの会議室において合同セミナーが開かれました。今年度最初となる今回は海洋生物増殖学分野が主催しました。舞鶴水産実験所と海洋生物環境学分野を合わせて3つの研究室から代表者各1名が日頃の研究成果を発表しました。百万遍付近の居酒屋で開かれた懇親会には新加入の学生や研究員も参加し、皆で親睦を深めることができました。
金子三四朗(舞鶴水産実験所 博士1回生) 「マダイの記憶保持期間の検証」
高林長将(海洋生物環境学分野 修士2回生) 「安定同位体比を用いたスズキ稚魚期食性の海域間比較」
浅田憲貴(海洋生物増殖学分野 修士2回生) 「飼育下アカガレイ仔魚期の生育諸条件の検討による形態異常魚出現機構の理解」
20140528金子三四朗君の発表20140528浅田憲貴君の発表

「舞鶴」合同セミナー

2014年3月7日(金)舞鶴水産実験所において合同セミナーが開かれました。合同セミナーは研究面の交流を促進することを目的に本実験所と京都大学農学研究科の海洋生物増殖学分野および海洋生物環境学分野の3つの研究室が持ち回りで幹事を務めて1年に3回開催しているセミナーです。今年度最後となる今回の合同セミナーには例年通り福井県立大学海洋生物資源臨海研究センターの教員と学生の方々も参加して下さりました。各研究室の修士課程に進学予定の学生が中心となって研究成果を発表し、参加者からの質問に答えました。研究分野の垣根を越えて活発な議論が行われ、内容充実のセミナーになりました。セミナー終了後は懇親会が開催され、研究室間の親睦を深めることができました。

大杉樹里 (京都大学4回生、海洋生物増殖学分野) 「タラバガニ幼生期に見られた早期沈降と形態異常の関連」
内藤咲希子 (京都大学4回生、海洋生物増殖学分野) 「マツカワにおいて仔稚魚期の飼育密度が体色異常とストレス応答ホルモン産生能に及ぼす影響」
内藤 登 (京都大学4回生、海洋生物増殖学分野) 「カワハギの摂食と照度閾値」
堀内智矢 (京都大学4回生、海洋生物増殖学分野) 「ウグイの生残と鰓蓋拍動数に及ぼす水温と塩分の関係」
坪井智子 (福井県立大学修士2回生) 「大気沈着由来の窒素が北川・南川流域の窒素動態に及ぼす影響」
本田尚美 (福井県立大学修士2回生) 「222Rnを用いた小浜湾における海底地下水湧出の定量評価」
曽我部共生 (滋賀県立大学4回生) 「ミシシッピアカミミガメが彦根城中堀に自生するオニバス群落に与える影響の検証」
三簾仁志 (東海大学4回生) 「東北地方太平洋沖地震に伴う地盤沈下で誕生した塩生湿地の底生生物と環境」
140307大杉さん(海洋生物増殖)発表140307内藤さん(海洋生物増殖)発表140307内藤君(海洋生物増殖)発表140307堀内君(海洋生物増殖)発表

140307坪井さん(福井県立大)発表140307本田さん(福井県立大)発表140307曽我部君(滋賀県立大)発表140307三簾君(東海大)発表

修士論文発表会

2014年2月19日(水)農学研究科応用生物科学専攻の修士論文発表会が開かれ、舞鶴水産実験所の修士課程2回生の徳田光姿君と金子三四朗君が研究成果を発表しました。徳田君は「タコ類における条件性弁別学習能力の検証」と題し、マダコが餌をもらえる状況と餌をもらえない状況を記憶して異なる行動をとるようになったという実験の結果を報告しました。一方、金子君は「マダイの報酬および罰学習における記憶の保持期間の検証」と題し、マダイ稚魚が学習した内容をいつまで記憶しているかということを報酬学習と罰学習により調べた結果を報告しました。2人とも発表練習を重ねた成果を発揮し、非常に分かりやすく説明できました。お疲れ様でした。
20140219徳田君修論発表20140219金子君修論発表

学位論文申請講演会

2014年1月16日(木)博士課程3回生の宮島悠子さんと松井彰子さんの学位論文申請講演会が開かれました。宮島さんは「魚類によるクラゲ摂餌の生理生態学的研究」と題し、カワハギ科魚類によるクラゲ類摂食行動の発現や意義について多面的な研究成果を発表しました。一方、松井さんは「スジハゼ複合種群における遺伝的集団構造の形成にかかわる生態的特性の解明」と題し、スジハゼ複合種群に含まれる3近縁種について日本周辺海域における遺伝的集団構造の違いを生態学的特徴の違いから考察するに至る一連の研究成果を発表しました。舞鶴水産実験所に所属する教職員や学生が見守る中、宮島さんも松井さんも30分の発表と15分の質疑応答を無事に終了することができました。大変お疲れさまでした。
20140116宮島さん学位論文申請講演会120140116宮島さん学位論文申請講演会220140116松井さん学位論文申請講演会120140116松井さん学位論文申請講演会2

甲斐助教が韓国釜山を訪問

2013年12月10日(火)〜13日(金)、韓国の釜山にある釜慶大学校と国立水産科学院(NFRDI)を甲斐助教が訪問しました。これらの研究機関に保管されている魚類標本の観察と採集、研究協力体制の構築が目的です。釜慶大学校では、朝鮮半島東岸の魚類の研究を精力的に進めており、今後、日本海と周辺海域の系統地理学的研究を共同で進めていくことになりそうです。
写真左:釜慶大ではタウエガジ科魚類の研究がおこなわれていました。
写真中:甲斐助教の研究対象、ダンゴウオ科魚類の標本。
写真右:NFRDIには稚魚研究で著名な内田恵太郎博士が集められた貴重な魚類標本が保管されています。
131218釜慶大タウエガジ科魚類研究131218ダンゴウオ科魚類標本131218NFRDI魚類標本

森里海連環学国際シンポジウム

2013年11月26日(火)~28日(木)京都大学芝蘭会館を会場に森里海連環学国際シンポジウム(International Symposium on the Connectivity of Hills, Humans and Oceans)が開催されました。山下教授が開会挨拶を行った後,世界各国から訪れた多数の研究者が研究成果を発表しました(口頭30件とポスター74件)。舞鶴水産実験所の卒業生の渡邉謙太さん、秋山諭さん、エミリー・アントニオさん、ミシェル・ウオルシュさんも研究発表を行いました。また、国際シンポジウムに先立ち、京都大学フィールド科学教育研究センター創立10周年記念式典が挙行され、松本京都大学総長と来賓の方々の挨拶に続き、山下教授が「フィールド研の特色、10年間のあゆみ、および今後の展望」と題した特別講演を行いました。26日(火)夜には10周年記念祝賀会兼国際シンポジウム懇親会として盛大な晩餐会が催され、初代センター長の田中京都大学名誉教授が祝賀挨拶を行いました。なお、益田所長は晩餐会の司会を務め、鈴木助教は会場係として式典とシンポジウムに参加しました。
131127フィールド研国際シンポ131126フィールド研10周年記念1131126フィールド研10周年記念2131126フィールド研10周年記念3

2013年度水産海洋学会研究発表大会

2013年11月14日(木)~17日(日)京都大学を会場に2013年度水産海洋学会研究発表大会が開催されました。山下教授が実行委員長を務め、舞鶴水産実験所の教職員と学生が大会運営にあたりました。全国から140名以上の研究者が参加し、口頭またはポスターにより研究発表を行いました。舞鶴水産実験所の関係者による発表は以下の通りです。

シンポジウム

「沿岸海域の複合生態系-資源生物生産研究の新たな視点-」
栗田豊・福西悠一・萩野祐平・小路淳・山下洋 「ヒラメ0~1歳魚の成育場・沖合生息場の利用様式とその生態的意義」
冨士泰期・笠井亮秀・上野正博・山下洋 「かわいい子には旅をさせよ-スズキの遡河群と沿岸群の初期生活史-」
南憲吏・益田玲爾・高橋宏司・澤田英樹・上野正博・山下洋 「舞鶴湾におけるマナマコの分布密度の季節変化と生息環境」

口頭発表

鈴木啓太・兼松陽太・中山耕至・田中克 「筑後川河口域における有明海特産魚エツ仔稚魚の分布と食性」

ポスター発表

澤田英樹・山崎哲也・南憲吏・上野正博・山下洋 「舞鶴湾のマナマコ幼生出現傾向からみた産卵周期と分散傾向」
山崎哲也・澤田英樹・上野正博・山下洋 「丹後海における底質環境」
熊谷洋一郎・三簾仁志・南憲吏・横山寿・山下洋 「東日本大地震により形成された塩生湿地のマクロベントス群集と環境」

ポスター発表(131116)鈴木啓太発表(131117)山下先生挨拶(131116)懇親会(131116)

第12回日本海甲殻類研究会発表会

2013年6月8日(土)第12回日本海甲殻類研究会発表会が舞鶴水産実験所において開催されました。上野助教が「日本海は温暖化しているか」と題した基調講演を行った後、日本各地から訪れた参加者により口頭発表8件が行われました。舞鶴水産実験所の卒業生の八谷(坂本)三和さんは「京都府由良川及び伊佐津川における淡水エビ類の生活史と生息環境の特性」と題して博士課程の研究成果の一部を紹介しました。発表会終了後、東舞鶴の居酒屋において懇親会が開かれました。

安江功明