京都大学 水産 教授

1.教員

益田 玲爾[ますだ れいじ](教授、実験所長)

益田先生 顔写真連 絡 先: masuda.reiji.3w*kyoto-u.ac.jp(*を@に換えて下さい)、0773-62-9063(電話)
専  門: 魚類心理学
趣  味: 潜水、テニス、マラソン、ピアノ
研究課題:
魚類の行動の個体発生
大 学院生の頃から一貫して,魚類の行動の個体発生という研究テーマに取り組んできました.魚の群れや,遊泳能力,他の生物との共生,学習などの行動は,魚の 成長に伴いどのように発達するか,といった,いわば魚の発達心理学的な研究です.とりあえずは魚を飼って,日がな一日眺め,ときどきビデオで撮影するとい う,多分に趣味的な研究ですが,ヒトの心理の理解に役立つこともあるかもしれない,夢のある研究と信じています.そんな研究の同志を募集中です.
また,趣味の潜水を活かして,沿岸に生息する魚類の分布や生態についても調査しています.舞鶴水産実験所前での毎月2回の定例潜水調査を皮切りに,原発温 排水の影響を受ける福井県高浜町音海での潜水,さらには気仙沼で震災以降の海の回復の様子をモニタリングするなどの潜水調査を行ってきました.「そこに海 があるから潜る」といった感じの,多分に趣味的な研究ですが,海の生物資源を理解し適正に管理する上で必須な研究と信じて取り組んでいます.そんな研究の 同志も募集中です.

経歴・業績など:

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甲斐 嘉晃[かい よしあき](准教授)

甲斐さん 写真連 絡 先: kai.yoshiaki.4c*kyoto-u.ac.jp(*を@に換えて下さい)、0773-62-9079(電話)
専  門: 魚類分類学
趣  味: バンド(ベース)
研究課題:
1.メバル科・クサウオ科・ダンゴウオ科魚類の系統・分類学的研究
メバル科、クサウオ科、ダンゴウオ科は主に北半球の寒海域で多様に種分化したグループです。彼らがどのような原因で種分化したのか、多様性を生み出す原 動力は何だったのか、どうやって「種」としての独自性を保っているのか、と言う疑問に、形態学・分子遺伝学的手法を用いて研究を進めています。
2.日本海の魚類の系統地理学的研究
日本海は周囲を陸で囲まれた閉鎖的な海域です。氷河期には狭い海峡がほぼ閉じてしまい、周囲の海から孤立したことが知られています。このような歴史的背 景から日本海には固有種が多かったり、周囲の海とは少し異なった遺伝的組成を持った種が生息しています。主に分子遺伝学的手法を用いて、日本海の魚がた どってきた歴史を推定しています。

経歴・業績など:

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鈴木 啓太[すずき けいた](助教)

鈴木啓太顔写真連 絡 先: suzuki.keita.3r*kyoto-u.ac.jp(*を@に換えて下さい)、0773-62-9094(電話)
専  門: 沿岸・河口域生態学
趣  味: ジョギング、スイミング、ハイキング
研究課題:
沿岸・河口域は生物生産が活発であると同時に人間活動の影響を受けやすい水域です。水質汚濁や護岸、干拓、浚渫などにより沿岸・河口域に生息する生物が脅 かされています。私は魚類や甲殻類を対象とし、特に環境変化に弱い発育初期の分布や食性、成長、生残を調べています。沿岸・河口域の生物の生活史を理解 し、人がそれらの生物と共に生きてゆく方法を見出すことが目標です。
1.仔稚魚の生態
魚類の初期生活史(回遊、食性、成長、生残など)を調べ、魚種ごとに再生産の鍵となる環境条件を究明する。
2.動物プランクトンの生態
カイアシ類やアミ類の生活史(定位、食性、成長、生残など)を調べ、魚類生産を支える動物プランクトンの生産機構を究明する。
3.環境変動と生物生産
水域ごとに様々な時間スケールの環境変動(気候変動、季節変動、潮差変動、流量変動など)と生物生産の関係を調べ、沿岸・河口域生態系の動態を理解する。

経歴・業績など:

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邉見 由美[へんみ ゆみ](助教)

自己紹介写真_邉見由美2連絡先: henmi.yumi.7c*kyoto-u.ac.jp(*を@に換えて下さい)、0773-62-9076(電話)
専 門: 干潟域のハゼ類の共生生態学
趣 味: 愛猫と遊ぶこと、野鳥観察
研究課題:
私はこれまで、干潟域の住み込み共生について、特に生物がつくる巣穴に隠れたり住みついたりするハゼや甲殻類を対象として、生態学的研究を行ってきました。フィールドワークと飼育実験により共生者の適応進化や自然史、ベントスの作る巣穴構造と巣穴を介したさまざまな種間関係について紐解いていこうと考えています。
1. 住み込み共生に関する生態学的研究
2. 造巣性ベントスの巣穴構造

経歴・業績など:

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八柳 哲[やつやなぎ てつ](特任助教)

実験所HP写真_八柳連絡先: yatsuyanagi.tetsu.2y*kyoto-u.ac.jp(*を@に換えて下さい)、0773-62-5700(電話)
専 門: 魚類生態学
趣 味: スポーツ観戦(大相撲、日本ハムファイターズ、など)
研究課題:
人間の目の届きにくい水面下で生物がどのように移動し、分布域を形成し、多様性を構成しているかに興味があります。水の中に放出された多様な生物由来のDNAを分析する環境DNA技術を駆使して、海や川を問わず様々なフィールドで以下のような生態・進化学的研究を行っています。
1.群集生態学
生物群集は局所レベル、地域レベルでそれぞれ相互に作用しあい、ダイナミックな変動の中で維持されています。どのような要因で群集内の多様性や安定性が決定づけられているかを、環境特性や季節的な生物分散に着目して明らかにします。
2.系統地理学
種内の遺伝子系統の分布をもとに、生物がたどってきた分布域形成の歴史を明らかにするほか、遺伝的多様性のホットスポットも探索していきます。

経歴・業績など:

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山下 洋[やました よう](名誉教授)

山下先生顔写真連絡先: yamashita.yoh.4c*kyoto-u.ac.jp(*を@に換えて下さい)
専 門: 沿岸資源生態学
趣 味: 釣り、ソフトバンクホークスの応援
研究課題:

流域の環境と人間活動が、河川、河口、沿岸域でくらす生物の生態、生産構造、多様性に与える影響を調べ、豊かな水圏環境の再生をめざして流域と沿岸域の統合的な管理を検討する(森里海連環学)。現在の研究テーマ:スズキ成魚が河川に遡上する生態学的意義の解明。

経歴・業績など:
1983年 東京大学大学院農学系研究科博士課程修了、同年東京大学海洋研究所助手
1989年 水産庁東北区水産研究所主任研究官・沿岸資源研究室長
2002年 京都大学大学院農学研究科水産実験所助教授
2003年 京都大学フィールド科学教育研究センター教授
2020年 京都大学名誉教授

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